行政書士の集客 5つの課題
検索される言葉を数えました。行政書士は、この4士業の中で最も多く検索されています。
それでも問い合わせにつながらないとしたら、考えられる原因は大きく5つです。

なぜ、私がこれを書くのか
私は広島県庁で20年以上、許認可の審査をする側にいました。どの書類が足りないか、どこで止まるか、何が現場で起きているかは、机の反対側から毎日見ていました。
独立して行政書士になって、最初に分かったのは、「審査ができること」と「依頼が来ること」は、まったく別だということでした。
試しに、自分の名前を検索してみました。私のページは1件も出ませんでした。出てきたのは、別の県の同じ姓の先生です。事務所名で調べても、他県に同じ名前の事務所がありました。
紹介してくれた方が、私の名前を検索する。そこに私がいない。これでは、せっかくの紹介が途中で消えてしまいます。知り合いが増えても、事務所の名前を知っている人は増えていなかったわけです。
それから、測ることにしました。自分のサイトで、検索とAIと地図を実際に測りながら集客に取り組み、何が効いて何が効かないかを記録してきました。その結果、問い合わせが来ない原因は5つに絞られました。
このページは、その5つと、それぞれの解決策です。5つとも、どの行政書士事務所でも、自分で始められます。かかる費用も書きます。数字は、いつ・何で測ったのかを必ず添えます。推定値は使いません。特定のサービスの使い方を説明するページでもありません。
書いた人:AI専門行政書士 澤井隆行(Komattara)/行政書士 登録番号 第25346443号・広島県行政書士会 広島北支部
最終更新:2026年9月22日
行政書士の仕事は、いちばん多く探されている
士業ごとに、検索される言葉を数えました。行政書士は、語の数でも検索数でもこの4士業の中で最も多くなっています。Googleキーワードプランナーで、行政書士が扱う手続きの言葉から検索語を集めたところ、語は5,268、1か月あたりの検索数は概算で784,100件でした(2026年9月15日取得・2025年9月〜2026年8月の月平均・全国)。司法書士は4,719語・461,050件、弁護士は2,576語・398,350件、土地家屋調査士は1,056語・72,700件です。
士業別の検索数(1か月あたり・概算)
Googleキーワードプランナー(2026年9月15日取得・2025年9月〜2026年8月の月平均・全国)。語順の重複は正規化しています。検索数はGoogleが示す段階値(50/500/5,000/50,000)の合計なので概算です。
行政書士は、この4士業の中で検索数が最も多く、広告のクリック単価は¥38です。弁護士は¥97、司法書士は¥160で、行政書士は弁護士の約3分の1、司法書士の約4分の1です。検索されている量は大きく、広告上のクリック単価には差があります。(クリック単価=ページ上部入札額の下限を、検索数で重みづけして平均した値)
ただし、行政書士には他の士業とは異なる事情があります。司法書士と土地家屋調査士の提出先は法務局、税理士は税務署、社会保険労務士は年金事務所や労働基準監督署に、窓口が比較的集まっています。一方、行政書士が扱う手続きの窓口は、都道府県庁・警察署・保健所・市区町村などに分散しています。
手続きの提出先 — 士業ごとの違い
土地家屋調査士→法務局
そのため、住民や事業者から見ると、「どこへ行けばいいのか」が手続きごとに変わります。この分散は、行政書士にとって大きな接点になり得ます。
同時に、行政書士の集客を難しくする要因でもあります。検索する人は「行政書士」を探しているとは限らず、自分が必要としている手続きそのものを検索するからです。
5つの課題
需要はあります。それでも問い合わせにつながらないとき、つまずいている可能性があるのは、この5つです。私自身の事務所で実際に起きたことも含めて整理します。
Googleマップに、自分が出てこない

Googleビジネスプロフィールは無料で登録できます。それでも、登録したところで更新が止まっている事務所は少なくありません。取扱業務、写真、説明文などが空欄のままだと、検索した人に伝えられる情報も限られます。
「近くの行政書士」で探している人は、場所や営業時間だけでなく、その事務所が何を扱っているのかも確認します。プロフィールの情報が不足していると、比較される段階に入る前に候補から外れる可能性があります。
自分の名前で検索しても、自分が出てこない

紹介を受けた相手が、まず名前を検索することがあります。そのとき本人の情報が検索結果に出てこなければ、紹介から検索へ進んだ人に、本人の情報を確認してもらうことができません。
名前だけでは十分とは限りません。検索エンジンが「この人物は誰なのか」を特定できるだけの情報が揃っていなければ、同じ姓を持つ別の人物が表示されることもあります。
ホームページを作ったのに、問い合わせが来ない

行政書士の業務は幅が広いため、事務所名だけが書かれたページでは、何を依頼できる事務所なのかが伝わりにくくなります。
一方で、自分のページが検索結果に何回表示され、何位に掲載されているのかは、無料で測定できます。実際の検索データを確認せずに、ホームページの効果を判断するのは難しいものです。
AIに聞かれたとき、自分が答えに出てこない

人は検索エンジンだけでなく、AIにも質問するようになっています。AIが回答を生成するときには、回答の根拠となるWebページが参照されることがあります。
ここで重要になるのが、情報の書き方です。「何が答えなのか」「どの数字なのか」「いつの情報なのか」「どこを根拠にしたのか」が一つの文章から分かると、回答の根拠として扱いやすくなります。
別に測っているGoogleの生成AI機能での表示は、公開からの4週間で 271回・103ページでした。週ごとに 0 → 3 → 6 → 78 → 184 と推移しています。 Google Search Console/2026年8月8日〜9月11日
立ち上がりの最初の1か月 — 2つのサイトはほぼ同じだった
mmoww.net のその後 — 5か月で228回から38,930回へ
困っている人と、自分がつながっていない

住民や事業者は、「行政書士」と検索するとは限りません。「道路使用許可」「建設業許可」「帰化申請」のように、自分が必要としている手続きの名前で検索します。
そして課題01で見たように、行政書士が扱う手続きの窓口は、都道府県庁・警察署・保健所・市区町村などに分散しています。そのため、手続きを探している人は、「どの窓口へ行けばいいのか」だけでなく、「誰に頼めばいいのか」も分からないことがあります。
東京都で、手続きの名前から探されている数
5つの解決策
5つの課題に、1つずつ対応させます。上から順に、始めやすく、変化を確認しやすいものから並べています。
Googleマップを埋める

今日できて、無料で、いちばん早く効きます。
- Googleビジネスプロフィールに事務所を登録し、オーナー確認を行う
- カテゴリを「行政書士」に設定する(副カテゴリも設定可)
- 取扱業務を、住民が実際に使う言葉で入れる。「許認可」ではなく「建設業許可」「飲食店営業許可」「帰化申請」と具体的に書く
- 外観・内観・顔写真を入れる。事務所の雰囲気や誰が対応するのかが分かる情報を揃える
- ウェブサイト欄に自分のページのURLを入れる
自分を見える化する

検索エンジンに「この人物は誰か」を特定させます。名前だけでは足りず、他と混ざらない情報が要ります。
- 自分のプロフィールページを1枚作る(既存サイトに足すだけで可)
- 行政書士 登録番号・所属会・支部・事務所所在地を書く。これが他人と混ざらないIDになります
- 経歴・取扱分野・実績を事実だけで書く
- Googleビジネスプロフィール・SNSと相互にリンクする
- 会の名簿の表記とページの表記を一字一句そろえる
検索で見つかる場所に置く

「探されている言葉」で書き、結果を必ず測ります。
- Google Search Consoleに自分のサイトを登録する(無料)
- 「検索パフォーマンス」で、現在どの語で何回表示され、何位に出ているのかを見る
- 表示はあるのに順位が低い語を選ぶ。そこが次に改善を試せる場所
- その語で、手続き名+地域名のページを1つ書く(例:「建設業許可 東京都」)
- 1か月後にもう一度測り、順位の変化を記録する
AIに引用される形で書く

内容を変える必要はありません。並べ方を変えるだけです。
- 結論 → 数字 → 条件 → 出典 の順で書く
- 1つの段落に事実を1つだけ置く
- 数字には必ず対象・地域・期間・測定方法を添える
- 書いた日と最終確認日を明記する
- Bing Webmaster Toolsに登録すると、AIに何回引用されたかを無料で確認できる
行政書士の業務で書くなら、こうなります。
この一段落だけで、質問に対する答えが完結しています。だからAIはそのまま引用できます。「詳しくはお問い合わせください」で終わる文は、引用されません。
最後の5つ目は、住民が使う言葉——つまり手続きの名前で入口を作る方法です。検索する人は、自分の困りごとから、地域、窓口、担当する士業へとたどり着きます。
困りごとから、担当する士業にたどり着くまで
- 住民・事業者が「建設業許可」と検索する
- その手続きが、どの都道府県のものかで提出先が変わる
- 提出先の行政窓口にたどり着く
- 部署名・所在地・電話番号まで分かる
- その手続きの担当士業が分かる ── 建設業許可なら行政書士
この流れを1手続き1ページで作ります。行政書士の業務は許認可だけでも数百種類あるため、入口も手続きの数だけ必要になります。
困りごとの入口を持つ

住民が使う言葉、つまり手続きの名前で入口を作ります。行政書士にとっては、ここがいちばん効きます。
- 自分が扱える手続きを、住民が使う言葉で書き出す
- それぞれの窓口・必要書類・手数料・期間を調べる
- 1手続き1ページで公開する
- 窓口は部署名・所在・電話番号まで書く。ここが最も引用されます
- 各ページから自分のプロフィールページへリンクする
5つ目だけ、正直に書きます
解決1から4は、1つの事務所で完結します。今日から始めて、数か月で結果を確認できます。
5つ目だけは、掛け算になります。
必要なページ数は、「扱う手続きの数 × 対応するエリアの数」で決まります。同じ「建設業許可」でも、都道府県が違えば窓口も様式も変わるため、1ページでは両方の県の方に答えられないからです。
| 扱う手続き 10 | × | 1県 | = | 10ページ |
| 扱う手続き 10 | × | 5県 | = | 50ページ |
| 扱う手続き 50 | × | 5県 | = | 250ページ |
| Komattara 298 | × | 11都道府県 | = | 3,278ページ |
対応エリアを自分の県だけに絞るなら、現実的な数に収まります。広げようとした瞬間に、ページ数はエリアの数だけ倍になります。そして法改正があるたびに、その掛け算の全部を確認し直すことになります。
ですから5つ目は、自分でやる/外に持つ/やらないの3つから選ぶことになります。判断の材料は「自分が対応したいエリアは、いくつか」です。1から4まで終わったあとで考えれば十分です。
ほかの士業の集客
同じ調査を、士業ごとに分けて公開していきます。検索される語も、窓口も、広告に表示しなければならない事項も、士業ごとに違うためです。
- 弁護士
- 司法書士
- 土地家屋調査士
- 税理士
- 社会保険労務士
- 弁理士
- 海事代理士
- 公認会計士
- 中小企業診断士
- 不動産鑑定士

Komattara運営者
AI専門行政書士 澤井隆行さわい たかゆき
行政書士 登録番号 第25346443号/広島県行政書士会 広島北支部
さわい行政書士事務所(広島県広島市安佐北区落合三丁目8番13号)
広島県庁で20年以上、許認可行政の実務。独立後、AI検索最適化(AIO)・SEO・MEOを自分のサイトで実測しながら運用しています。
このページも、解決2と解決4で書いたとおりに作ってあります。登録番号・所属会・支部・所在地を載せ、書いた人の顔と名前を出しています。
こまったら、地域の専門家へ。
Komattaraは、手続きの案内ページを3,278ページ公開しています(298手続き × 11都道府県)。
住民や事業者が、手続きの名前から地域の専門家にたどり着けるようにするためです。
数値はすべて、出典と取得日を添えたものです。ただし士業別の検索数は、Googleが示す段階値(50/500/5,000/50,000)の合計であり概算です。将来の成果をお約束するものではありません。
出典:Google Search Console/Google ビジネスプロフィール/Bing Webmaster Tools/Googleキーワードプランナー(2026年9月15日取得・2025年9月〜2026年8月の月平均・全国)。測定期間は各数値に記載のとおりです。